備前おさふね刀剣の里・備前長船刀剣博物館
岡山県瀬戸内市にある、備前おさふね刀剣の里と備前長船刀剣博物館。行ってきたので、ご紹介をば。
展示が行われている刀剣博物館と日本刀に関わる職人さんが実際にお仕事しているところを拝見できる施設が一つの敷地にまとめて建っています。
まずは博物館から
日本刀専門の博物館だけあって、展示がとても見やすいです。見る人と刀の距離がとても近く、刃文が見えやすい角度で置かれています。
また、日によっては鑑賞方法のレクチャーをしてくれるボランティアガイドさんもいらっしゃるとのこと。備前刀の特徴である「映り」の見方も教えてもらえるそうです。
今回は「備前刀剣王国」が開催されていました。この展示は巡回もあり、売店ですごく立派な図録が販売されていました。普段の展示では図録はあったりなかったりだそうです。
工房は職種別に分かれています
こちらが職人さんの工房です。ここに常駐してお仕事しているのは塗師と刀身彫刻の二人の職人さん。日曜・祝日には研師さん、日曜には柄巻師さん、第2日曜日には鞘師さんが来られます。また、第2日曜日は古式鍛錬の公開もあるとのこと。
つまり、実際の作業をいろいろ一気に見たい人は第2日曜日が狙い目です!
研師の福武さんと刀身彫刻の片山さん、村長のハナちゃん(使用許可いただきました)。撮影はあすなさんです、ありがとう〜。
ハナちゃんが起きているところを見られず残念…。
鍛錬場。一月には打初式もあるんですね。
体験講座もあります
小刀製作講座、日本刀手入れ講習会、ペーパーナイフ製作講座。要予約で、それぞれかかる時間や回数が違います。
今回は日本刀手入れ講習会を受講しました。講師は研師の福武さんでした。
内容は『写真で覚える日本刀の基礎知識(Amazon)』に準拠していまして、あらかじめ読んでいると「実際はこうするのかー」という感じです。
昔ながらのポンポンと最新式のポンポンの2種類を見せていただけます。最新式のポンポンは全然最新式に見えないところがすごいですね。どこが最新式かというと、粉です。
あと、お手入れの手順説明の合間にプチ余談トークが入ります。お仕事にされている方しか知らないような「え、そーなの!?」な小ネタもありますので、聞きたい人は受講してください。
食事は注意が必要
施設内ではお茶ができるスペースが売店にありますが、がっつり食事をするお店はありません。少し離れたところに何軒かあるものの、車でないとしんどい距離です。岡山駅周辺で食事を済ませてから行くか、一日居るつもりであればお弁当を調達して行くのがオススメです。
アクセス
新幹線で行く場合、岡山駅で降りて在来線(JR赤穂線)に乗り換えると便利です。駅構内で買い物もできますし。
大阪の私鉄沿線民は「貨物列車」を見慣れていないので、この線路貨物列車も走るのかぁー!と興奮して写真を撮りました。おのぼりさん丸出し。
長船駅に着く少し前に吉井川を渡ります。備前刀の歴史をちょっと勉強した人なら「これが吉井川かぁー!」とテンション上がること請け合いです。
一番近い駅は香登駅なのですが、ここは単線の無人駅で駅前にタクシーも居ないので、行きは長船駅で降りてここからタクシーに乗るのが良いでしょう。
岡山在住の友人に連れて行ってもらえてすごく楽チンでした。もこちゃんありがとう。
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