日本刀の鑑賞会・出発前の準備
以前、「刀剣鑑賞作法 〜初めて触れる日本刀〜」をご紹介したのですが、初心者向けの鑑賞会に行く場合も、前もって考えて準備すれば会場で注意されることが減るよな…と思ったので、家に居る時点でできることを挙げておきます。
会場が洋室か和室か確認する
これは会場名を見れば大体見当が付きますよね。
逆に、刀剣鑑賞会を開催される主催者の方には、会場が洋室なのか和室なのかをはっきりアナウンスしていただけると大変助かります。
洋室の場合は、テーブルに置かれた刀を立った状態で拝見します。
靴を脱ぐ・脱がないは場所によって違うと思いますが、立ったままなのであまり影響はありません。
和室の場合は正座で刀を拝見します。
靴を脱がなければならないので、編み上げなど脱ぎ履きに時間がかかる靴を履いていくとバタバタしてみっともないです。また、裸足やストッキング履きだと畳に跡がついたりして見た目に気分の良いものではないので、パンプスに裸足・ストッキング履きの方はすぐに履ける丈の短いソックスを持参することをオススメします。
シンプルな服装のコーディネートを
ひらひらじゃらじゃらした飾りの多い服装は事故の原因になるので避けましょう。
ジャケットなど上着を着る場合、鑑賞時には前を閉めるのが鉄則になります。前がきちんと閉められるものを着てください。ネクタイも外すかシャツの内側にたくしこむように指示されると思いますので、そうできるものを選んでください。
タイトすぎたり丈の短いスカート、スキニージーンズは足がしびれやすく、とっさの時に動きにくいので避けましょう。
装飾品は付けない・すぐ外せるものを
ネックレスや指輪、ブレスレットなど、ファッションとして付けるものは鑑賞時に外さなければならないので、紛失を防ぐ意味でも最初から付けていかないようにしましょう。腕時計もすぐに外せるものにするか、付けて行かない方が良いです。
これら装飾品は外してズボンのポケットやカバンなどにしまっておくことになります。もし紛失しても自分の責任になります。貴重なものや高価なものは最初から付けて行かないのが無難です。
髪は邪魔にならないように
髪が長い人は刀身に髪が当たらないように後ろでまとめるよう指示されます。
家を出る時点でまとめておくか、手早くまとめられる髪ゴムなどを持参するようにしてください。
ハンドクリームや塗り薬を使っている人は塗り直し用を持参する
刀を拝見する前に手を洗ったり、使い捨てのお手拭きで手を拭います。
そのため、手荒れやアレルギー疾患などでハンドクリームや塗り薬を使っている方は当然落ちます。
鑑賞会が終わってからトイレでささっと塗り直せると、家に帰るまでかゆみに耐えたりひび割れが悪化したりという辛い状況にならなくて済みます。
小さなメモ帳と筆記用具があると良いです
日本刀の鑑賞作法はかなり決まりごとが多いです。おおまかな流れはすぐ頭に入りますが、細かい注意点はつい忘れてしまうので、説明を聞いている時点でポイントをメモできるようにしましょう。
刀を見る順番が回ってくるまでにメモ見直しつつ、前にいる「分かってそうな身のこなしの人」のやり方を見ておけば大きな失敗はしないはずです。
余裕を持って会場に入れるスケジュールを組む
鑑賞会の最初はほぼ100%鑑賞作法の説明から始まります。
説明の途中で遅刻して入っていくと話の腰を折ることになります。話す人・聞く人の集中力が途切れますので、遅刻して入っていくことのないよう、鑑賞会の前に長引きそうな用事は入れないようにしましょう。
いかがでしょうか。
鑑賞会に行くことになったけど何を準備していいか分からない!という方の参考になれば良いです。
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