刀の見方 かたち編その11 江戸時代 貞享・元禄期の打刀

この記事は 刀の見方 かたち編 はじめに から続く記事です。
刀の見方 かたち編「江戸時代中期の打刀」の次は「江戸時代 貞享・元禄期の打刀」です。

江戸時代も中期を過ぎ、戦がない時代が続くと刀は実用から外れた方向に進化しました。

この時代の刀は形が優しく、刃文がとても装飾的なことが特長です。
一つ前の寛文新刀から次の幕末期の新々刀への過渡期にあたります。様々な名工が活躍したふたつの時代に挟まれた地味な時代かもしれません。

この時代は刀の需要が少なくなり、多くの刀工が包丁やハサミなど他の刃物の職人へと転向したと言われています。

このスタイルの特徴はこんな感じです。

  • 切っ先が短いのは前の寛文新刀と同じ
  • 反りが復活しています。
  • 反りが深く、優美な形になっています。

ゲーム「刀剣乱舞」でこのスタイルの打刀のキャラクターはいません。
歴史上の有名な人物が使った刀としてこれから実装されるかもしれませんね。

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