備前おさふね刀剣の里へ行ってみよう
瀬戸内市による山鳥毛購入の機運が高まる今日この頃。
もし、購入が実現したら収蔵されるであろう「備前おさふね刀剣の里・備前長船刀剣博物館」を改めてご紹介しておきたいと思います。
備前おさふね刀剣の里・備前長船刀剣博物館は、岡山県の岡山市近郊、瀬戸内市にあります。
岡山へは他の大都市圏から高速バス路線もありますが、新幹線で行くのが定番ですね。岡山は新幹線と在来線が同じ駅構内にあり、乗り換えの合間に駅ビル内で飲食や買い物ができます。
岡山駅から赤穂線に乗り換えます。赤穂線は1時間2本ペースですので、岡山駅ビル内で休憩する際には次の電車の時刻チェックをお忘れなく。
降りる駅は長船駅かもう一つ先の香登駅です。
目的地に近いのは香登駅ですが、見ての通り香登駅は無人駅で駅前は自家用車が使うための小さなロータリーがあるだけです。ここから目的地まで徒歩20分程度とのこと。
対して長船駅は、駅前に小さなタクシー乗り場があります。ここからタクシーを利用し、電話で帰りのタクシーを呼べるよう電話番号を控えておくと良いでしょう。
また、駅前の読売センター長船というテントがついたタバコ屋さんでレンタサイクルを行っています。近隣地域には刀剣に関する遺跡があちこちにあるので、時間に余裕があればレンタサイクルで回るのも良さそうですね。
さて、備前おさふね刀剣の里です。公式サイトの「施設案内」のページを見ていただくと分かるように、広い敷地の中に博物館と研修館、工房が隣接して建っています。
敷地の真ん中にある「ふれあい物産館」では、現代刀匠の作品(真剣)、ペーパーナイフなどの小品、刀剣のお手入れ道具、刀剣関連書籍などが販売されています。
博物館では常設展と企画展が開催されています。日本刀専門の博物館ですので、刀剣が見やすく展示されているのはもちろん、休日にはボランティア解説員の方が刀剣展示の鑑賞法をレクチャーしてくれます。
キャプションに書いてある用語が分からない、書いてある内容(刃文や映りなど)を見るにはどうしたら良いか、など気になったことは質問してみましょう。
工房エリアでは、日本刀に関わるほぼ全ての工程をここで見られるようになっています。刀身の鍛錬、研ぎはもちろん、拵を作る各職人さんの作業スペースも設けられています。
現在は鞘に漆を塗る塗師の岸野さん、刀身彫刻を行う金工師の片山さんがここを仕事場にしているとのことで、実演用の作業ではなく実際にお仕事をしているところを見学することができます。
日本刀の製作工程を見ることができる施設としては、岐阜県関市の関鍛冶伝承館もありますが、そちらはあくまで実演場としての施設で、実際に職人さんが仕事場を構える施設はこちらが日本唯一となっています。
岡山県にお出かけの際には、長船までちょっと足を伸ばしてみてください。
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