鑑定会 1.アウトライン

日本刀の集まりの中でも、一番参加ハードルが高そうなイメージを持たれている「鑑定会」のアウトラインをご紹介します。
読んで字のごとく、本物の刀を手で持って鑑賞し、鑑定する会です。

鑑定会は全国どこでもスタイルがほぼ同じです。
「刀を見て、それが誰の作か当てる」これです。
一般人が参加できる鑑定会は趣味の集まりなので、それ自体を楽しむ勉強を兼ねた遊びです。ただ、刀を集めてくださる手間や、会場を手配していただく手間、大変です。なので、年単位の会員制であったり会費制なのがほとんどではないでしょうか。

効能としてはこういうことがあるのではないかと。

  • 合法的に本物の刀を手に取ってじっくり見られます。
  • キャプションなし・銘の見えない状態で刀身を見ます。先入観ゼロで見られます。
  • 時間制限があるので、ぎゅっと集中して見られます。
  • 回答と解説の時間があるので、鑑賞時の見るべきポイントを実地訓練できます。

入札必須ではないので、とりあえず見せてもらいつつ勉強しつつ、自信がついてから入札!もOKです。年齢層が非常に高めで「白内障の手術したら細かいところ見えなくなっちゃって(笑)」という方もいらっしゃいますし。
行き始めた当初に「2年くらいで分かるようになれば良いんじゃないですか」というお言葉をいただきました。その通り、最初はさっぱり分かりません。そういう意味でも最初は入札できません。

そんな鑑定会ですが、昨今の風潮もあり、本格的に入札に参加しない見学者枠を設けるところが出てきたり、初心者限定で鑑定の流れから勉強する会を開いたりするところも出てきています。
その場合は年会員にならなくても、1回あたりの参加費だけでお試し参加できるようになっています。

もし、住んでいる場所から無理なく行ける範囲でそういう会があれば、お試し参加してみてはいかがでしょうか。結果、「鑑定もっとやってみたいなー」と思ったら、毎月の鑑定会に参加してください。若い人は少ないのできっと歓迎されますよ〜。

次は、実際の様子を「鑑定会 2.会場と進行」でご紹介します。

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