日本美術刀剣保存協会 普通会員について

前回の「日本刀の愛好団体について」に続いて、日本刀の愛好団体について書きたいと思います。
今回のテーマはこの種の団体では全国規模である「日本美術刀剣保存協会」についてです。

この団体はウェブサイトもありますので、日本刀に興味を持った方には比較的目に止まりやすい団体であろうと思います。
また、協会により運営されている東京の「刀剣博物館」は「明石国行」が収蔵されているので、ゲームから日本刀に興味を持った方もそうと知らずに博物館を訪れているかもしれませんね。
この団体は公式サイトにもあるように、敗戦直後に日本刀の保存と継承を主旨として設立された団体です。そのため単に刀を鑑賞する活動だけではなく、現代の刀工や日本刀に関わる職人の技量向上のためのコンクールなども主催しています。

支部について

公式サイトの組織図には支部が書かれていないため、東京だけの団体なのかと思いがちですが、国内では80弱の支部が活動しています。一覧は公式サイトの支部一覧の頁を見てください。

支部にもよるかと思いますが各支部には独立性があり、独自の活動をしています。
例えば、大阪支部では秋に刀剣鑑賞旅行に行くのですが、この催しは支部の幹部の皆様による運営です。去年は岡山県立博物館と林原美術館を訪問し、収蔵されている刀剣を拝見しました。また、1月にはいつもより多い20振近い刀剣を拝見する名刀鑑賞会があり、そのあと年間成績優秀者の表彰を兼ねた新年会があります。
これらの独自の活動の様子は会報「刀剣美術」の「支部だより」のコーナーで紹介されています。

会員種別

いくつかありますが、日本国内に住んでいる一般的な人の場合は「普通会員」か「学生会員」が適した資格となります。学生会員は会費が割安なこと以外では普通会員と同じようですので、この記事は普通会員について書きます。

会員になるとこんな感じです。

  • 「刀剣美術」が毎月郵送される
  • 会員証とバッジがもらえる
  • 会員証提示で刀剣博物館や関連施設、主催展覧会への入場が無料や割引になる
  • 講座や鑑賞会への参加ができる

会報「刀剣美術」
「刀剣美術」は東京の刀剣博物館へ行くと売店で1冊1,000円で購入することができます。
内容は刀剣や刀装具に関する論文、誌上鑑定、名品の解説、展示や催しのお知らせなどです。非常に濃いです。

会員証

バッジ
あと、刀を持っている人には鑑定書を出してもらえたり、取り扱いについての相談ができるらしいのですが、このブログを読んでいる人で「うちの家そういえば刀あったわ」という人はほぼいないと思いますので割愛します。

入会方法

入会するには方法が2通りあります。

  1. 本部会員だけに入会する
  2. 本部会員と支部会員に入会する

私の場合はこうした仕組みを全く知らずにいきなり大阪支部へ行って入会し、後日に冊子や会員証が送られてきてその規模にビビったクチなので、本部に直接入会手続きをすると支部会員にならないルートがあることをあとで知りました。

では、まず本部会員だけに入会する方法をご紹介します。

この流れは協会のサイトのQ&Aの5「入会するには、何か書類が必要ですか。入会完了までの流れを教えてください。」の記事にも載っています。

  1. 郵便局にある「郵便振替払込証」をもらいます。
  2. 口座の欄に(財)日本美術刀剣保存協会の口座番号 00110-3-7816 を記入し、通信欄には「新入会」と書きます。
  3. 振込人の欄に住所・氏名・電話番号を記入します。
  4. 入会金(1,000円)+年会費(12,000円)を入金します。
  5. 後日、会員証が送られてきます。

4月以外の年度の途中から入会する場合、年会費が半分になる月、月割計算になる月があります。お金をいくら送るべきかは協会本部に問い合わせて確認した方が良いでしょう。
協会本部の連絡は基本的に電話です。電話番号は03-3379-1386、受付時間帯は平日の9時半から5時です。
社会人にはちょっと不便な時間かもしれませんが…。

次年度からは用紙が協会から郵送されて来るそうです。

次に、本部会員と支部会員の両方に入会する場合です。

  1. 入会を希望する支部の鑑定会に出向きます。
  2. 幹部の方に入会する旨を伝え、入会申込書に記入します。
  3. 入会金(1,000円)+年会費(12,000円)+支部会費(※)を支払います。
  4. 後日、会員証が送られてきます。

※支部会費については、支払う支部とそうでない支部があるかもしれません。大阪支部の場合は1,000円です。

支部を経由して入会した場合は、支部が本部と入金などのやりとりをしてくれるので、手続きとしてはこちらの方が簡単です。

支部会員になっていると毎月鑑定会で刀を手に取って拝見できるため、展示を見るだけでは物足りなくなってきたなぁという方は支部会員にもなっておいた方がより深く勉強できると思います。
その反面、支部の鑑定会には様々な人が出席しその日の鑑定刀についてや刀剣の展示についておしゃべりをしています。特にここ数年は若い人がゲームやアニメをきっかけにして日本刀に興味を持っているということは業界の方や愛好家の方には知れ渡っていますので、若い人が入会すると先輩方がいろんなことを教えてあげようとしてくださいます。
そこで今まで知らなかったことや勉強の仕方を教わることもできるのですが、人見知りの激しい方にはちょっとしんどいかもしれません。

また、支部鑑定会は毎月決まった休日(大阪支部の場合は第二日曜です)に行われることが多いので、サービス業に従事していて土日勤務が主な方には出席が難しいかもしれませんね。

日本刀の愛好団体というとかなり敷居が高そうですが、支部によっては若い方が何人かいらっしゃって、Twitterなどで活動の様子をあらかじめ知ることができます。プロフィール欄に「日刀保◯◯支部」と書いているのがそうですね。
せっかく興味を持ったことですし、一緒に勉強してくださる仲間をお待ちしております。

スポンサーリンク

ページのトップへ