鑑定会 3.向いてる人と向いてない人
鑑定会については昨今の事情もあり、日本刀を扱う上でのマナー講座と鑑定のルール説明を行ってくれるところもあるようですが、全部がそうとは限りません。人数が少なかったり、初心者にはちゃんと指導しないと…という先達がいらっしゃる場合はじっくり指導が期待できます。
人数が多くて「とりあえずやってみて」という場合は…自分から質問する前のめりな姿勢が必要です(としか言いようがないのがつらい)。
うわぁ…刀連の剣晴会、めっちゃ丁寧に教えてくださるんだな…。俺なんか親方に1号刀の前で「ちょっと見ときや、ここ持ってこう、ほんでな、形見る。まずそっからや」で説明終了やったで!!うらやm…泣いてはない…泣いてはないぞ!(´;ω;`)
— みき (@miki7500) 2016年2月2日
↑私の鑑定会デビューはこんな感じ。日本刀の扱い方と鑑賞の仕方(?)を一気に教わりました。
でも、見るべきポイントが見えてるかどうか「親方チェック」が入ってるし、ちゃんとフォローしていただいてます。野放しではなく放牧。
初心者は大体来なくなると言う話を聞くと「そりゃそうでしょう!」と思います。初心者から入札に参加できるまでの間を埋める体系だった指導が一切なく、自力で埋めなければならないのがこれまでのスタイルです。めげずに参加できるのはよっぽど好きな人か、図太い人(私はこっち)です。
また、入札や刀剣に関する専門用語についても、マナーやルールと同じく、説明のある/なしは会によります。常連ばかりの会に紛れ込むと「知ってて当然」でどんどん話が進んで行きます。なので、分からない用語はメモして後で調べるなど、ここでも前のめりな姿勢が必要になります。
こう書くとかなり不親切で初心者に優しくない会なのでは…と思われるかもしれません。
ぐうの音も出ないほどにその通りです。
とは言え、一見ハードモードな常連ばかりの会においても、後進に教えてあげたいという親切な先達がいらっしゃいます。見るべきポイントや解説のさらに突っ込んだ内容を教えてくださるので、それをメモしたり覚えて帰って後追いで調べるわけです。
刀身の実物を目の前にしてあれこれ教えていただける分、本を読んだだけでは全然イメージできなかったことも、一発でアタマに入りますし。
趣味の会なので、どうしてもこういうスタイルになるんでしょうね…。
鑑定会向きの人
- 知識を吸収するのに貪欲な人
- 刀を見るためなら少々恥をかくくらいは平気な人
- 「知りません、教えてください」と素直に言える人
- 推理ゲームが好きな人
鑑定会向きじゃない人
- カリキュラムに沿って先生が教えるスタイルでないと勉強できない人
- 「知らないこと」や「間違うこと」に耐えられない人
この初心者の心を折ってくるスタイルを打破すべく、色々と試行錯誤をしている関係者の方もいらっしゃいますので、もし試行錯誤が行われている会に参加される際には「良く分かんないしヤダ」と黙って見切りをつけるのではなく、「この辺が分からないので説明してもらえませんか」と要望を伝えて改善の機会を作っていただけるよう、お願いします。
その要望が次の初心者の道になりますので!
次は、どうでも良く見えていざとなると分からない「鑑定会 4.持ち物と服装」です。
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