東映太秦映画村 刀剣所作講座
1月に京都で「刀剣乱舞 –ONLINE– 京の軌跡スタンプラリー」が開催された時、太秦映画村でコラボ企画として「刀剣所作講座」というワークショップイベントが開催されたので、参加してきた時の様子をちょろっとご紹介します。
内容は「映画的な日本刀の所作の初歩」です。注意していただきたいのは、居合などどこかの流派のきっちりした動きというわけではなくて、大体共通してこういう動きをしますという一連の流れです。そして、映画や舞台での動きなので魅せ方重視な部分があるとのこと。
でも、一般人は普段日本刀を持ち歩く生活をしていないので完全に初体験ですよ…。
指導に当たるのは東映所属の俳優さん。講師役の方1名と助手役の方2、3名。
時間的に刀を腰に差す動作、抜刀して切る動作、納刀する動作のみ。これだけでも頭はキャパいっぱいであります。
使用する刀は江戸時代の一般的な長さの打刀の竹光。刀身は木にアルミ箔が貼られたものです。
金属製の模造刀を使用しないのは、もし他の人に当たったら怪我をしてしまうからです。殺陣の指導を受けた人でないド素人同士が集まって長いものを振り回すわけですから、安全対策はとても大事ですね。
では写真(撮影はあすなさんです)を交えつつ。
講師役の先生(時代劇で先生といえばこれだろう!という感じの浪人姿で個人的にめちゃテンション上がりました)の見本を見ながら動作をトレースします。
助手は同心のお侍さん。細かくチェック入ります。直されてるのはわたくし。
参加者はみんな刀を差せるように腰に帯を巻いています。
女性が和服を着た時の帯の位置ではなくて、ジーンズやパンツを腰で穿いた時の腰の位置です。
赤い看板が敵の位置。上と下の板の間の隙間を切るつもりで…なのですが、初見では難しい。
刀を鞘に収める納刀の動作。手元を見ないで切っ先を鞘にきちんと入れるのが難しいー!入らないー!
やってみて分かったのは、一見長いように思う刀でも腰を上手く回転させ、腕の振り抜く力と合わせれば案外するっと抜けるということでしょうか。コツは左足をかなり外股気味に引いてぐっと腰を落とす、だと思います。
竹光は通常の刀(75cm前後)の長さだったのですが、これは簡単に抜けます。私の身長は165cm、江戸時代の一般的な成人男性と同じくらいなので、腕の長さも同じくらい。江戸時代の成人男性向けサイズの刀が抜けるのは当たり前といえば当たり前という…。
この講座のおまけ時間で佐々木小次郎役の方が使う「物干し竿」の模造刀を差してお試しで抜刀させていただいたのですが、これの長さは90cmくらいだそうで。
頑張ってやってみたところ抜刀できました。なんとかなるもんですねー。
このワークショップは事前予約制で参加費はおどろきの無料。
すごく楽しかったので、日本刀が登場する作品(幕末のアレとか)とのコラボ企画がある時はまた開催していただきたいなぁと思った講座でした。その際は数百円〜千円くらい参加費を徴収して欲しいです。これだけみっちり指導していただいて無料ってすごく申し訳なかった…。
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