刀の見方 かたち編その7 室町時代前期の太刀

この記事は 刀の見方 かたち編 はじめに から続く記事です。
刀の見方 かたち編「南北朝時代の太刀」の次は「室町時代前期の太刀」です。

室町時代前期の太刀

この時代は室町幕府が安定した政権を築いた時代です。
前の南北朝時代の末期に、騎馬戦から次第に歩兵を中心とした戦闘に戦争のスタイルが移行し始め、打刀がサブの武器として登場し始めます。

とにかく大きく長く豪快だった南北朝時代のスタイルは鳴りを潜め、復古主義と言いますか鎌倉時代始めに作られた太刀のスタイルを模倣しつつも、鞘から素早く抜き放てる形を意識して作っています。

このスタイルの特徴はこんな感じです。

  • 刀身は長すぎない
  • 全体的に古典的ですっきりした印象
  • 刀身の幅も前に比べると少し細くなっている
  • 切っ先は中くらい
  • カーブの中心は刀身の先に少し寄っている(先反り)

ゲーム「刀剣乱舞」でこのスタイルの太刀キャラクターは今のところ居ないようです。
応永備前というグループ名で呼ばれる備前長船の名工一派が活躍した時期ですので、それらの中から実装されるキャラクターが今後出てくるかもしれませんね。

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