京都遠征、真冬対策編
博物館や寺社仏閣、刀剣の展示やゆかりの土地にからめたコラボ企画が恒例化している京都。関西以外にお住まいの方は遠征で来られることも多いかと思います。
今回は、シーズンオフゆえに意外と来ることのない真冬の京都について書きたいと思います。
とても、さむい
真冬の京都はとても寒いです。そりゃ冬なんだし寒くて当然だろうと思うかもしれませんが、京都の寒さは独特です。
まず、足元からずしんと冷えます。盆地なので冷たい空気が足元に一日中沈んでおります。
そして、雪国や北国と違う京都の寒さのつらいところが「室内なのに異様に冷える」これです。雪国や北国ですと、建物自体の機密性が高く室内では暖房がふんだんに使われていて中に入ると意外と暖かいです。スキー場などはまさにこれですね。
それに対して、京都の建物は夏の暑さにも耐えられるようにやたらと風通しが良いです。近代的なビルや駅などはそうでもありませんが、昔の町家をリノベーションしたオシャレな店舗や、刀剣の展示が行われる寺社仏閣は間違いなくこれです。土間から上がってすぐの板の間は氷かと思うくらい冷たいです。
ストッキングやタイツだけだと「ぴゃっ!?」となりますので、靴下の装備・持参をお勧めします。また足元を暖かく、上半身は脱ぎ着して調節できる服装が良いですね。
町の中で気温が変わる
京都御所の北側に「今出川通り」という道があります。ここを境目にして北と南で明らかに気温が変わります。俗に「今出川ライン」と呼ぶのですが、地下鉄では今出川駅、京阪電車ですと出町柳駅あたりになります。
そのため、南の伏見あたりでは普通の冬の晴れの日であっても、出町柳駅を降りて地上に出た途端、雪が降っているということもあります。
また、今出川通りよりさらに北へ向かうと大きな通りを一本超えるたびに気温が1℃下がると言われます。
建勲神社の近くにある大学に通っていた頃、自宅(大阪府)では小春日のぽかぽか陽気、出町柳駅を降りたら雪がちらつき、大学に着いたら構内一面が積雪していた、という日もありました。
スタンプラリーなどで京都市内のあちこちを移動する際に、伏見の藤森神社から北大路の建勲神社のように、南北に大きく移動する時は気温差に注意してください。日によっては、ぽかぽか(藤森神社)からうっすら積雪(建勲神社)ということもありえます。
人がいないせいでいろいろ不便
真冬の京都は観光でいうと完全なるオフシーズンです。そのせいか、春・秋に観光客が来る比較的郊外(伏見、鞍馬、嵯峨など)の観光地では、イベントやお店もお休みしていることがあります。
例えば、嵐山の駅前では大きな通り沿いの店は開いていても、そこから一本中の通りに入ったところにある小さなお店だと閉まっているという感じです。
できれば事前にウェブサイトなどで営業しているかどうか確認してお出かけするのが良いでしょう。
また、人が少ないということでバスや電車などの本数が減っている場合もあります。その上、雨や雪が降るとバスは運行状況が大きく乱れますので、予定通りに移動できなくなります。
春・秋に運行する観光ルートも休止している場合があります。日帰りなど余裕のないスケジュールを組んでいる場合は、数人でタクシーを利用する方が手っ取り早いこともあります。
真冬の京都、オフシーズンだけあって厳しめの条件になっていますが、秋の紅葉シーズンには寿司詰めの観光地行きの電車・バスもこの時期にはゆったり座れますので、しっかり対策をして楽しんでください。
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