鑑定会 4.持ち物と服装
鑑定会に行く時の持ち物と服装。これ、意外と悩ましいテーマです。
持ち物の方は「必要で使うもの」であっさりしています。問題は服装。
何回か行くと参加者の方でも案外まちまちと言うのが分かるのですが、一番新参だし失礼があっちゃならねぇ!と必要以上に力が入ってしまいます。
持ち物
最低限必要なのはこれくらいでしょうか。
- 会費
- 筆記用具
- メモ帳(小さめが良い)
- 鑑定用の本
- 名刺(仕事用でも個人用でも可)
所定の入札用紙があるのにメモ帳が要る理由は、見る数が多いとどれがどれだか分からなくなるのと、自分で見たポイントと後で行われる解説を比較して、ちゃんと鑑賞すべきポイントが押さえられているか確認するためです。小さめが良いのは、鑑賞時に邪魔になるからです。ポケットに入れておけると刀を見る時にモタモタしません。
鑑定用の本は通常の入門書でも良いのですが、専用のものが一冊あると便利です。
入門書はこういう肌や刃文があります、で説明が止まっていることがありますが、鑑定用の本は「この刃文が良く見られるのは誰それ」というような情報が載っているからです。
海外旅行に行く時には辞書よりシチュエーションごとに分かれた会話集の方が便利なのと同じです。
名刺は「交換する機会があるから」としか言いようがありません。
仕事用の名刺を出すのは困るという人は、個人用を作っておくと良いかもしれません。
服装
これは会によって本当に差があります。
とってもトラディショナルできっちりした会を開催されているところだと、かなり細かくドレスコードが規定されているようですし、反対に参加しやすさを打ち出しているところだと、カジュアル上等というところさえあります。
ちなみに「かなりカジュアル」とウワサの岡山県支部のドレスコードがこちら。
紹介してOKとのお言葉をいただきましたので遠慮なく。
鑑賞会のドレスコード
3月6日に限らず岡山県支部鑑賞会は
刀剣の保護を最重視して、
動きやすく、引っかかりが少なく、金属パーツの少ない服装が良いです。ネクタイは付けないでください。
着物の方はタスキを持参ください。
長髪の方はくくる。Tシャツ、ジャージでも構いません。
— 日本美術刀剣保存協会岡山県支部 (@okayama_token) 2016年3月3日
カジュアルというよりも、安全性優先と言った方が的確かも。
私が参加している大阪支部では「支部会員の品位を保つのにふさわしい清潔な衣服で出席すること」と会員心得に書いてあります。フワッとしてて非常に悩ましいです。
男性は大体がスーツ、もしくはツイードやコーデュロイなど少しカジュアルめのジャケットにスラックスの方がほとんどです。たまに和服や作務衣の方もおられます。
女性はかっちりすぎないスーツやワンピースです。私は仕事柄スーツを持っていないので、テーラードジャケットとパンツにしています。参加者の年齢層を考えるとジーンズはカジュアルすぎてアウトだろうと判断しました。
ちなみに1月はお正月だし!と思って和服で行ったら好評でした。和服をそこそこ着慣れていて、動きがモタモタしないなら充分アリです。
大切なポイントはこの2点ではないでしょうか。
- 刃物を扱うのに危険でないこと
- 大切なものを拝見する姿勢を感じさせること
1.は、服にじゃらじゃらといっぱい飾りが付いていたり、無駄にあっちこっちがヒラヒラしていると何かの拍子に引っかかったりして危ないということです。シンプルですっきりしたラインの服装が良いだろうと思います。
2.は、やはり拝見するものがものだけに。
鑑定会で見せていただく刀は、ある家に代々伝わる家宝だったりします。それをわざわざ持参していただいているわけですから、それなりにきちんとした服装をするのが礼儀ではないかなと思います。
今度の週末はちょっと奮発してちょっとお高いお店で食事するぞ!となった時に、ヨレヨレの普段着で出掛けることはないですよね。それと同じです。
これで一応、鑑定会については一通りのことはご紹介できたかなと。
説明不足や質問があれば追加するかもしれません。
スポンサーリンク