日本刀の愛好団体について
今回から何回かに分けて日本刀の愛好団体について書きたいと思います。
と言うものの、私も全国的な事情を全て把握しているわけではないため、分かる範囲だけになってしまうことをご了承いただければと思います。
まず、日本刀の愛好団体は1つではありません。全国にいくつも団体があり、大都市ですと2つ以上あることもあります。これらの団体は必ずしも全国組織でない場合もあります。
例えば大阪の場合は、下の二つの団体があります。他にもあるかもしれませんが、私が知っている範囲で2つです。これらの団体は「刀剣鑑賞の団体」です。居合道や剣術など使う方の団体は他にあります。
- 日本美術刀剣保存協会 大阪支部
- 日本刀剣保存会 関西支部
このように複数の団体が一つの地域にあるとケンカするのでは、と心配になるかもしれませんが、二つとも入っていて両方の鑑定会に出席される方もいらっしゃいます。
日本刀の愛好家はみなさん顔見知りというイメージですね。
これらの団体では、会員制度を敷いていることがほとんどです。
美術品である日本刀ですが基本的に刃物ですので、やはりある程度どこの誰と分かっている方が安全ということもあると思います。
ですが、入会を検討している方の「お試し参加」に門戸を開いているところが多いので、正式に入会する前に会の雰囲気を確認する意味でも一度お試し参加してみるのが良いでしょう。
会員制度のシステムは細かい差はありますが割と似ています。
- 入会金
- 年会費
- 鑑定会に出席した場合の参加費
- 定期的に発行される会誌(ないところもあります)
こんな感じですね。では、例として私が参加している「日本美術刀剣保存協会 大阪支部」の場合をご紹介しましょう。
- 入会金:1,000円
- 年会費:12,000円
- 鑑定会参加費:1回あたり2,000円
- 会誌「刀剣美術」12か月・12号
年会費12,000円は、「刀剣美術」12か月分(東京の本部で1,000円で販売)の代金ですね。地方在住の場合、会誌を本部に買いに行かなくても毎月送ってくれるという考え方で良いと思います。
こちらの会の年度は4月始まりで、4月以降に入会した場合は4月からその月までの会誌がどかっと届きます。びっくりします。
実際に刀を拝見する鑑定会については、おそらくどこの団体でも参加した時だけ参加費を支払うシステムになっていると思います。
日本刀の趣味の世界は平均年齢が高いせいかまだまだIT化が進んでおらず、ウェブサイトのない団体もあります。日本美術刀剣保存協会 大阪支部もそうです。
住んでいる地域にそうした日本刀の愛好団体があるかどうかは、博物館などで日本刀の展示があった時に関係者の方に聞いてみるという方法もあります。
次回以降は、おそらくこうした団体では一番規模の大きい日本美術刀剣保存協会へ入会する場合とした場合についてもう少し書きたいと思います。
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